第1章 キミと出会う
『うん…あ!キミが嫌じゃなければだけど…!』
私は少しだけ身体を離して、男の子の顔を見た
すると、その子は少しだけ笑った
「住ませてもらっておいて、文句なんて言わない」
『良かった…あ、冷める前にご飯食べよ?』
私は男の子を離して手を取れば、テーブルへと連れて行く
椅子に座らせれば、ご飯を見ながら嬉しそうに笑った男の子
可愛い…そう思いながら私は向かい側の椅子に座った
『遠慮しないでたくさん食べてね?』
「あぁ、ありがとな…大将」
…大将!?
だ、誰だ…私の事…!?
『あ、あの…大将って…?』
「あ、悪い…つい。命の恩人だからついそう呼んじまった…その、名前とか教えてもらえるか?」
『あ、私は 苗字名前。好きなように呼んで?』
すると、男の子はニッと笑った
「名前か…良い名前だな」
なんだろう、このイケメン感
ただ名前を褒められただけなのに私はきゅんとしてしまった