第6章 薬研のこと
あれから寝る準備を済ませ、薬研とベッドへと入る
昨日一緒に寝た時よりも、距離が近くなっていた
「今日も疲れたな…名前もお疲れ様」
『ありがとう…薬研もお疲れ様ね?』
そう言葉を交わせば、薬研は私を抱き寄せ頭を撫でてくれた
「なんか、新婚みたいだな」
『そういうこと言わないでよ……』
「いいだろ、別に」
再び抱きしめる手を強め至近距離で見つめられる
そして、額同士をくっつけられれば唇に優しくちゅっとキスされた
『あ、キスした……ダメって言ったのに』
「キスしたい相手くらい自分で決める…」
そして、薬研から何度も優しいキスをされる
私はどうして嫌がらないのだろう
一人でいた時の寂しさを埋めるため?
それとも、薬研の事が特別だから?
わからない……でも一つ言えることは…
「名前、好きだぜ……」
こんな甘くて幸せな時間を味わってしまったら、薬研を、離したくなくってしまうと言うこと
ただそれだけ……
少しでも長く、この幸せな時が続いたらなんて…願ってしまった