第1章 宝物
『ありがとう、』
と囁かれてしまうと火が付いたように真っ赤になったを、土井が笑うと恥ずかしさでムッと睨み付けたに、土井は唇を重ねる
柔らかな温もりに、が目を細めて見上げると、土井に前髪を撫でられ繰り返し唇を重ねられた
『が側にいてくれる事が、私にとっては何よりも支えになっているよ。』
そんな事を笑顔で言うなんて不意討ち過ぎる
土井は少しイビツな飴を口の中に入れると、幸せそうに微笑み、巾着を懐にしまうと再び仕事に戻る
いつもありがとう
ずっと、一緒にいてくれる
君の為なら苦労も厭わない
君と過ごす時間こそが宝物だよ
【完結】