• テキストサイズ

Happy Valentine 〜白い雪番外編〜

第1章 始まりは突然に


「でもなー……大学も最近締めに近いから結構キツキツなのよね……」
「勉強の息抜きにいいじゃないですか?トリュフとかなら簡単そうだし……」
「まぁね。……しょうがない、作るかぁ」

そう言うと、蘭の表情が2、3段階明るくなった。
それから、少し言いづらそうに蘭がまた上目遣いでを見て来た。

「?」
「あ……あの、すごい恥ずかしいんですけど、実は……」
「へ?」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「で?あんたはバレンタインデー、蘭ちゃんに会うわけ?」

夜。はコナンに電話をかけていた。
が訊くと、コナンは呆れたように答える。

『バーロ、こんな体で会えっかよ。オメーはチョコ作んのか?』
「うん、まぁね。今年は少しだけ気合い入れて作るつもり♪」
『へー。何作んだよ?』
「んー?秘密♡」

はおどけてそう言うと、「じゃあおやすみ、新一」と挨拶だけして電話を切った。

「……さて、と……」

明日にでも材料を買いに行かなくては。道具は一式揃っているが、チョコレートや生クリーム等、必要なものは多々ある。
はぐーっと伸びをして、本棚にあるレシピ本を手に取った。

/ 21ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp