第15章 時が経っても君を呼ぶ【赤葦京治】
「__ありがとう....」
そう言う貴女は俺の腕の中で泣いていて、気づけば息をしていなかった
「目を!目を開けて下さい.....」
静かに眠る貴女はとても美しくて、不謹慎にも見とれてしまう
でも、俺の顔は段々崩れていき、目から熱いものが零れ落ちる
__あぁ、君を守りきれなかった...
なのに何故、貴女は"ありがとう"と言ったのですか?
その言葉の理由を聞きたくても聞けない事に、胸が締め付けられる。苦しいくらいに
そして、俺もこう言った
「今度こそ、貴女を守り抜いてみせる__」