• テキストサイズ

恋にまみれて【HQ多ごちゃ混ぜ.短編集】

第11章 受験必勝法【白布賢二郎】企画作品






"中3のお正月は無いと言っても良いくらいだ"


父が言っていた言葉を思い出す。


そして、その言葉が私に合っているのかどうか...
自分自身に問いかけてみる



「...いや、違うな。」




今の私にその言葉は無縁のものだった


山田夢香にとって、豊黒中学校最後の正月...それは、とてもゆっくりとしたものだった

今までと何ら変わらない。



親戚の家に行って、お年玉も貰う
あとは寝正月。または、空気を読んで買い物に出向く

そんなことをして、もう三日がたつ







祖母「...そーいや...夢香は高校何処なの?」



1月三日、昼過ぎ。
おばあちゃんの一言でようやく、母、私共に私が受験生だと気づく





「あー....えっと........」

私は歯切れが悪そうに視線をそらす


母「この子、一応私立専願なのよ。」

祖母「へぇ...!で、何処なの?」




思い出した。
そういや、先月私立の願書を出した...
私はおもむろに、その高校名を口にした








「___白鳥沢.......」





おばあちゃんはその一言を聞いて、大いに喜ぶ


祖母「あらー!まぁ、夢香は頭が良いから絶対合格するわよ!」

「ハハハー...」



私はかわいた笑いしか出来なかった




__________________________________________________





白鳥沢の入試試験まで、
あと30日を切っていた。





/ 151ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp