第7章 恋に落ちる速度とその証明【及川徹】
平和な放課後
私はこの時間が大好きだ
理由は...
「ねえ、ねえ....恋に落ちる速度ってどのくらいだと思う?」
「...は?」
平和な放課後の時間。
教室で一人の男が呟いた
「だーかーら!恋に落ちる速度ってどのくらいなんだろうって思ってさ~」
「あーえっと....病院行く?」
「ヒドイッ!」
放課後の時間...基本、学校の宿題を終わらして本を読むか自習するかしてから家に帰るのが日課な私にとって、この男の存在は非常に、面倒なことだ
出来るなら、帰って頂きたい
てかお前、部活は?一応キャプテンなんだろ?
良いのか?主将が部活サボって
「及川、お前部活はいいのかよ」
「大丈夫だよ。岩ちゃんがどうにかしてくれるし」
「岩泉君可哀想...」
つい、本音が漏れてしまう
でも、相手は気にしてないようで、勝手に喋り続ける
あー怖い
「てかさ、なんで山田さんは僕のことは及川なのに、岩ちゃんは君付けなの?」
「それに理由がいる?てか、あったとしても言わないし、まず、無いし」
「そっか..」
うん、そうだから、帰って..
今から"小説:斉木○雄の○難"の続きを読むんだから、邪魔しないで欲しい
私は、ケツアゴが記憶喪失した後が気になるんだよ
まあコレは建前で、及川が何で私なんかと喋っているのかが分からない
ハッキリ言って、仲良くないし。
てか、喋んないし...
だから、放課後コイツが教室に来るとか思ってもなかった
何で、変な質問を私にするのか.....
恋に落ちる速度だあ!?んなの知るか!
現代文か数学の先生に聞けやオラァ
ま、そんなこと言った瞬間、私は明日から学校行けないけど
理由?そんなの簡単。
まず、及川ファンの子たちからの精神&肉体的攻撃
そのあと、及川本人からによる社会的攻撃
ま~、まだまだあるけど、ここでは言わないでおこう
さて、続きに戻ろうか...
なんだ、恋に落ちる速度だったけか?
いや、病院行け