第4章 やっと迎えた3年の夏は輝いて...【青城】企画作品
「及川~!大丈夫?」
私は及川の隣に座って、タオルを渡す
一応心配もしてやろう
「ありがとう...大丈夫...でも、いきなりあんなことするなんてヒドい...!!」
目に涙を溜めて、"プンプンッ!"とでも効果音が付きそうな及川
「だから、ごめんって!本当に、ちょっとした出来心だったんです....」
「まるで万引き犯の言い訳みたいだね」
冷静なツッコミをしていただいたあと、私は思った
言い出しっぺが私だなんて死んでも言えない....
言ったらきっと殺される....(学校生活面で)
そう思っていると....
「でも...心配してくれて、ちょっと...嬉しい...かも...」
いきなり顔を少し赤くして、目をそらしながら恥ずかしいセリフをコイツが言うので、私も顔を赤くしてしまった
「ばっ////心配なんかいくらでもしたげるし....」
思わず言葉にしたセリフを聞いて"そっか..."と言って会話が終了する
絶対いま顔真っ赤だ...
どうしよう...及川の方を見れない........
すると.......
「おい!くそ川!!夢香!サボってねーでさっさとやれ!!」
私たちを呼ぶ岩ちゃんの声
「おーい、夢香!シュークリーム奢らせるぞ~?」
「じゃあ、俺はチーズinハンバーグ」
私たちを急がすためにマジな冗談を言うマッキーとまっつん
「及川さんのせいでプール掃除することになったんですから、働いて下さい」
「夢香さんも~!!」
そして可愛い1年後輩の国見と金田一
「また水かけますよ~?」
「早く~!!」
そして2年の可愛い後輩矢巾とニコニコ笑っている渡
他にも"サボるなー""働けキャプテン!"など、批判や私たちを呼ぶ声がすごい
私たちはそう言う皆を見て、恥ずかしがってたのも忘れて、目を合わせて笑った