第18章 強引な君に心惹かれて【赤葦京治】企画作品
そして、2月14日、学年末当日
世間ではバレンタインだ!と大騒ぎだか、それどころではない。
私は進級がかかってる、ここ、重要←
私はため息混じりに解答用紙を後ろに回した
1時間目は選択の物理だ
私は軽く息を吐いて問題用紙と向き合った
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4日間のテストが終わり、テストが終わった次の日…つまり、2月18日、私は机の上で項垂れていた
ヤバい、終わった。
掛けとかどうでもいい。ヤバい。
今日の授業は殆どテスト返しだ
辛い。
あ、そうそう、赤葦君今日凄かったよ
14日~はテストだったから、テストが終わった今日バレンタインを渡す人が多くて、紙袋持参してたよ
モテる人は違うねぇ……
そんな事を考えていたら、担任(英語)の先生が入ってくる
出来れば今すぐ回れ右して、帰っていただきたい。
切実に←
私は恐る恐る帰ってきた解答用紙を見た
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「あ"あ"あぁぁ……」
赤葦「ふふ、何してもらおうかな~」
そう言って笑う赤葦君は悪魔かなんかだと思う
英語のテストは赤点は何とか回避したものの、赤葦君にはボロ負けだった
英語コミュニケーションと、英語表現は赤葦君が圧勝
数2と数Bは私が勝った
国語は古文と現代文どっちも赤葦君が取って
科学と物理は私が取った
世界史は赤葦君で地理は私
保健体育も赤葦君
そして最後の情報A、つまり、これで私が負ければ、私の負け確定となるが……
情報A
赤葦95点
山田92点
「3点差ぁ……!!」
赤葦「ま、どっちにしろ合計でも俺が勝ってるけど」
「クソォぉ!!!」
これが頭の出来の違いなのか……
私はそう思いながらため息をついた
「……じゃ、なんでも言うこと一つ聞くだったね。ほら、なんでもいいよ……」
私は諦め気味に問いかけた