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【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第15章 晒された本心(徳川家康/甘め)


半ば強引に手を引いたまま、迦羅の部屋へと来た。
灯りもなく、部屋はうすら寒い。


「家康…怒ってるの?」
手を繋いだまま、背後から小さく伺うような声を出す。

怒ってるわけじゃないんだ。
俺の勝手なやきもちなんだ。

繋いだ手が解かれて、背後から勢い良く迦羅が抱きついた。
「お願い、嫌いにならないで…」
不安で懇願するような声が、チクリと胸を刺した。
抱かれた腕を一旦解き、身体を向き合わせる。
迦羅の目には、うっすらと涙が浮かんでいるー。

「泣かないでよね」
指で溢れかけた涙を拭う。
「でも、私のこと、嫌いにー」
「なるわけないでしょ。こんなに好きで好きで、やきもち妬いちゃうくらい大好きなのに」
お酒のせいなのかな…
恥ずかしいくらいの素直な気持ちが勝手に出てくる。

迦羅も驚いたようにぽかんとしている。
「今日の記念日、まだ、終わってないから」
言いながら着物の帯に手を掛けると、慌てたように迦羅がその手を拒もうとする。
「待ってっ…」
でも、今日はもう許してあげない。
俺にやきもちなんか妬かせた罰だから。

帯を解き、柔らかな布団の上に腰を下ろし、その身体の上に向かい合うように迦羅を座らせた。
着物をはだけさせる手を止めないまま、至るところに口付けを落としていく。
「んあぁっ…っふ」
甘い声を出しながらも、露わになっていく肌に冷気が触れて、迦羅がぶるっと身体を震わせた。
「寒いの?でも、すぐにあっためてあげる」
口付けして、悪戯に歯を立てて、両手と舌が素肌を這っていくとすぐに、冷えた迦羅の身体が熱を取り戻していく。

「悪いけど、今日は優しく出来ないからね」
「…私のせい?」
「そ。迦羅が悪いんだから覚悟してよ」


一年の記念日。
この日、激しいやきもちを覚えた俺は、迦羅が俺を離せなくなるまで、何度もその身体を激しく求めた。
それが呑み過ぎたお酒のせいなのか、隠れていた俺の欲望だったのかは、わからないけど…。







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