第13章 夢にまで見る君(伊達政宗/裏)
「ん、あぁっっ…だ、だめっ…」
「…やっ、あ…あっ!まさ、むね…」
ー政宗ぇっ…!
耳に刺さるような迦羅の甘やかな声で目が覚めた。
またか…
俺は迦羅と身体を重ねるようになってから、いく日もいく日も、その甘美な夢を見て目覚めるようになっていた。
夢ではあるが、今まさにこの腕で抱いていたような感触がある。
熱する身体…漏れる声…
それがすべて、現実に感じるものと違わなかった。
「…相当やばいな」
俺が如何に迦羅に溺れているかを知るには十分だ。
激しい夢から覚めたあとも、この身体が疼く。
夢ではなく、本物の感触を求めていた。
今日は信長様から城へ呼ばれている。
着替えをしている間も、城へ向かっている間も、頭の中は迦羅に侵されていた。