第82章 契〜tigiri〜(伊達政宗/裏)
「あっ、あんっ!ああぁぁん」
「はっ…気持ちいいな、迦羅…」
「ん、政宗のが…あん…奥までっ」
俺の胸に添えられた迦羅の手は
自由を奪われ、動かす度に帯紐が擦れ、赤い痕をつけている。
白い肌に浮かぶ赤が、痛々しくも…
不思議と情欲を掻き立てる。
「はぁっ、はっ…あん、ああぁぁっ」
これを解いてやればこの赤い痕もいつか消える。その時は俺がまたこの手を縛って痕を付けてやる。
そうすれば今日のこの狂った熱をまた思い出して…またお前はこんなに濡れながら俺に抱かれるんだろ?
俺も、縛られたお前をまた犯すことが出来るしな。
「ま、政宗っ…お願い、これを解いて」
「何でだ?」
「あっぁん…だってこれじゃ、ちゃんと、政宗に触れない…から」
可愛いこと言うなよ。
きつく結ばれた目を解いてやれば、すぐに迦羅の手が伸び頭を引き寄せられた。
いつもの迦羅とはえらく違って
自分から口付け、そして舌を割り込んで来る。
…お前も、どうかしちまったみたいだな。
だが、これでまたお前を縛る理由が出来たってことだ。
「んんっ…あはぁ…ああああぁんっ!」
俺の頭から手を離した迦羅は、手をそのまま背中に滑らせ、そして腰を抱くように這わせる。
まるで俺をもっと奥まで誘うようにー。
「…迦羅。一緒に、イケるか?」
「あっぁん、政宗…私は、もうっ…」
「だめだ、まだイクなよ…」
細い腰を両手で押え付け、あらん限りの力を込めて迦羅の一番奥まで貫く。
俺のモノはすっぽりと根元まで迦羅に呑み込まれ、最早言いようのない程に熱が滾るー。
「やあぁっ!政宗っ!ぁん、ああぁっっ!」
「くっ…迦羅、イキそう…」
「ま、政宗ぇっ!…んああぁぁっー!!」
「迦羅っ…!」
溢れる俺の濁った情欲の塊が、激しく脈打ちながら迦羅のその奥へと注ぎ込まれ、そして呑み干される。
愛だの情欲だのとぶつけ合う場所なんか
関係ないらしいな。
お前は嫌がるのかも知れないが
どうやら俺もお前も、今は正気じゃないらしい。
「迦羅、まだ足りないな」
完