第82章 契〜tigiri〜(伊達政宗/裏)
迦羅が二度目の絶頂へと達する直前ー
俺は舌の動きを止めた。
「あっ…はっ…まさ、むねぇ」
「そんな悔しそうな声出すんじゃねぇよ」
本当に素直なんだな、お前は。
わかってる。俺が欲しいんだろ?
足の間に身体を沈み込ませ、上半身を密着させた。
迦羅の濡れたそこには、焦らして入るか入らないかの俺のモノー。
「あっ…」
「イケなくて残念だったか?」
「…やだっ、意地悪…しないでよっ」
「挿れてやるよ。お前が一番欲しい、俺のをな」
ーずぷんっ!!!!!
「あっああぁぁっ!!」
一気に奥まで貫いた。
奥の奥まで、お前が欲しがってるモノで突き上げる。
「…っ、きついな」
「んああっ…政宗っ、奥…気持ちいいっ」
「当たり前だろ…俺のが入ってんだ」
「はっ、はあ…あんっ、ああっ」
「好きか?…俺に、犯されても」
「んっ…好き、だよ…政宗の、もっと欲しいよ」
…お前…こんな女だったか?
素直に俺を煽りやがって。
だんだん…俺に染まって来たってことか。
奥を突く腰を止めず、迦羅の顔を見たくなった俺は目隠しを外してやると、突然光が戻った視界にギュッと目を瞑っている。
「俺を見ろよ」
「あんっ、ああぁん!…政宗…」
視界が解放された途端、恥ずかしそうに益々頬を赤らめながらも、俺を請うことを止めないー。
「…迦羅、お前の中、気持ちいい…な」
「あっ…あっ…政宗、もっと…もっとして」
「おねだり上手くなったじゃねーか」
「お願い…政宗ぇ!」
「…くっ!」
何でそんな目で見るんだよ…
お前が欲しがる以上に、俺はお前が欲しい。
どんなに奥までだって、お前が望む以上に挿れてやる…
「はあぁぁん!あっ、あっ…あっあぁん!」
「……っく」
速度を速めた腰は、肌のぶつかり合う音を立てながら、迦羅の中奥深くまで突き続ける。
そんなに…締め付けるなよ…
俺のモノに吸い付くようなそこが、汗ばんだ背中に甘い痺れをひとつ、走らせた。