第61章 天邪鬼な子守唄 −1−(徳川家康)
足を這わせる手は太腿の裏側へと回り
そして、迦羅の一番敏感なところへ辿り着く。
ピチャ……
「あっっ、…そこは…っ!」
「好きでしょ?こうされるの」
全部知ってるんだからね。
あんたの、気持ちいいところ。
こんなにトロトロにして…困った子…
そうじゃないと、俺が困るけど。
蕩け出した蜜を絡めながら指で擦り上げていくと、ますます甘い声を上げる。
「あぁ…っ…、だ、だめぇ…!」
「ねぇ、目開けて」
「やっ…!だって……恥ずかしいよ」
「やだは聞かないって、言ったでしょ。ほら、言うこと聞きなよ」
観念したようにゆっくり持ち上がる瞼。
桃色だった頬はもう紅色に変わって
潤んだ目が、俺を夢中にさせるんだー。
「うぅ…家康…」
やっぱり恥ずかしくて堪らないのか、俺の首に腕を回してしがみ付いた迦羅は顔を埋めて隠す。
「言うこと聞かないつもり?…悪い子」
「ーーっ!!」
わざと耳に吐息を掛けるように言う。
あんたがあんまり可愛いから、ちょっとだけ意地悪したくなるんだ。
でも、それにも、感じちゃうんでしょ?
……本当、大好き。
ーヌプッ……
溢れて止まらない蜜の奥に、誘われた指がするりと滑り込むー。
「ああっっ!…っはぁ、あっ…ん………」
「…ここでしょ?」
「そこっ、…だめぇ!も、変になっちゃう…」
指先で、ざらついた迦羅の中を刺激していくと、ビクンと小さく腰が跳ねた。
必死にそれに抵抗しようとする迦羅。
「やあぁぁっ…い、家康…っだめ……」
しがみ付く腕に力が入り、同時にキューっと指が締め付けられる。
「ねぇ、まだ駄目だからね…」
「そ、そんなこと…言われてもっ……」
俺もそろそろ、我慢の限界かな。
指を抜き取ると、腕の力を弱めた迦羅が、もどかしいような顔で見つめた。
ごめん、迦羅。一旦お預け。
もっと気持ち良くなるの、一緒じゃなきゃやだ。
見下ろした迦羅にチュッと口付けを落とし
覆い被さって着物をはだけた。
足の間に割り込み、迦羅が欲しくて堪らない俺自身が、誘われる蝶のように…
甘くて仕方ない蜜の元へ、自らを当てがったー