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【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第44章 飴と鞭と甘い罰(石田三成/甘々)


向かい合って見つめる三成くんの顔は
いつもの天使の笑顔はなくって
見たことも無いような…意地悪な笑顔。


でもそれが新鮮で
私の心臓の音は一向に鎮まってはくれない。

すると三成くんの手が胸元に伸び、私の左胸に添えられた。


「こんなにドキドキしていますが、これは怒られる緊張からですか?」

「そ、それは…」

「それとも…私に責められて、喜んでいるからですか?」

「…っ!?」


な、何を言ってるの…
やっぱり変だよ、今日の三成くん。

「ちゃんと、反省して下さいね?」


顎を持ち上げられて、息もつけないような深い口付けを落とされる。強引に割り込んで来る舌が、熱くて…蕩けそう…


「んんっ、…ふっ…」


こんなに恥ずかしくて、ドキドキして
でもやめて欲しくなくって…もう私、限界だよっ…!!










チュッー。


唇を離した三成くんは、あのいつもの天使に戻っていた。

えっ…??


「ふふっ、あんまり虐めると泣いてしまいそうですね」

「なっ…み、三成くん?」

「怒ってなんかいませんよ」

「え、でもさっきは…」

「あれは、お仕置きです」

「お仕置き?」

「はい。でも、お仕置きは終わりです」


そう言って笑うと、また優しく頬に触れた。

…やだ、どうしよう。
目の前に居るのはいつもの三成くんなのに
さっきまでの小悪魔みたいな三成くんが頭から離れない。

中途半端に浮かされた熱が、余計に私をおかしくさせている。


「迦羅様?」

「………」

「もしかして、怒ってしまいましたか?」


打って変わって心配そうに覗き込む三成くんー。
もうっ!許してあげない!!


両腕を三成くんの首に回し、愛しくて堪らない唇を重ねた。

驚いた顔をする三成くんは、次第に頬を染めていく。


「迦羅様、何を…」

「私をこんな気持ちにさせたから、お仕置き!」

「…敵いませんね」

「だから三成くんも…もっと、お仕置きしてよ」


一瞬間を空けたけど、近付いてくる三成くんの顔は、再び小悪魔になっていた。

「どうなっても、知りませんからね」


また深い口付けから始まり、お仕置きするのもされるのも、二人で全部受け止めた。






…結局、取りに行った反物も、今日は出番が無かったね。
















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