第39章 戦国狂想曲1幕②(謙信ルート)
背後から抱きしめられる謙信様から伝わる鼓動は、もしかしたら私以上かもしれない…。
愛する謙信様と…私はひとつになったんだ…。
あれだけ恥ずかしさに赤らんでいたはずの頬が
今になってまた思い出したように燃え上がるー、
「…迦羅」
そうやって謙信様が愛おしそうに呼んでくれる私の名が、ひどく幸せな気持ちを溢れさせていくの…。
「…迦羅」
背後からまた身体をピタリと密着させられると
私の腰のあたりに、また、硬いものが…
け、謙信様…??
横向きで寝る私の太腿を、謙信様がまた撫で上げる。
乾ききっていない場所をもいう一度その指が攻め立てる…
「ああぁんっ、やっ…謙信様ぁ」
達したばかりの私の身体は抑制の効かない程に敏感になり、謙信様の手の熱で、沈みかけていた高温が再び戻って来た。
「俺の我が儘を…聞いてくれるな?」
余裕のない掠れた声が、また私を求めている。
身体はずっしりと疲れ果てているけれど
この愛しい人が、こんなにも私を求めてくれる…
拒む理由など何処にもなかった。
熱を持つ唇が肩を啄ばんでいく。
「謙信様、私はもう、貴方のものです」
愛しくて堪らない謙信様の髪を梳かし。求められるままに、また熱い身体を重ね合った。
「お前は、俺の唯一人の愛しい女なのだ」
そう言って微笑む顔は何よりも綺麗で愛しくて…
私が恋をするのは…きっとこの人しか居なかったんだ。
「いつでも、私を愛していて下さいね」
「いいだろう。寝る間を惜しんでも…な」
強引で、愛しくて甘くて、理性が飛んで行ってしまいそうな恋。
これからきっと、愛欲に溺れていく私と謙信様。
始まったばかりの二人の恋がー
誰にも入り込めない世界に、堕ちていくような気がした。
「迦羅、…迦羅」
「謙信様、貴方を愛しています」
そしてまた、激しい情事に溺れていったー
身も心も…ずっと貴方と。
完