第35章 春麗らかな君と(石田三成/微裏)
私も大胆になったものです。
それもこれもあなたのせいですよ?
あんまり可愛らしいから…
私も一人の男であると、思い知ったのです。
湖を見渡せる宿の二階
「んっ、あぁ…ああっ…」
後ろから抱きしめる迦羅様の首筋を、舌で弄んでみれば、私を刺激するあなたの甘い声。
帯に手をかけしゅるりと解き、緩くなった着物を肩から落とす。
「綺麗ですね」
目の前に晒された白い素肌はとても美しい。
横座りに伸びる艶かしい足。
指先を滑らせてみれば、ピクリと身を縮めるように反応する。
「はぁぁ…んふっ…」
チュ、チュッ、チュッ
肩に口付けを落としながら、柔らかな胸元に手を伸ばす。
すでに敏感に硬くなった突起
指で転がすように弄れば僅かに背中が反り返る。
「ああんっ…み、つなり…くん」
「感じるんですか?ここが」
強弱をつけて更に弄り続ける。
「ぜ、全部…だよっ、三成くん…に触られるとこ…全部」
「ではもっと、触ってあげますよ?」
あなたは本当に私を煽るのが上手ですね。
迦羅様を横にさせ、その足の間に身体を割り込む。
溶けたその顔を眺めるのは気持ちがいい。
まるであなたを征服したような気持ちになるのです。
熱を持った太腿の間に手を差し込むと
ぬるり、と温かな蜜に触れる。
「んああ…あぁっ!」
「可愛いですよ」
湿った合わせ目を指で擦れば、止まることを知らないあなたの蜜がどんどん指に絡んできますよ?
「ああぁん、ああっ…だ、だめっ」
「素直じゃないですね」
「あはっ…ああ、あぁんっ…」
わかってますよ、気持ちが良いのでしょう?
私にこうされると、こんなにも甘い声を出して。
だから私は、おかしくなるんです。
もう一人の私でも居るように…
あなたにしか見せない一面を、見せたいと思ってしまう。
「もっと気持ち良くなりたいですか?」
「ん、もっと…もっとして欲しいよ…」
堪りません。
そんな風にねだるなんて、いけない子ですね…。
「良く出来ました、迦羅ー。」
夜が更けていくと共に
私は愛しい人とその宵闇に溶けていくー
もしも私があなたの言う天使でなくなったとしても、あなたは私を愛してくれますか?
ー迦羅…
完