第27章 夜の姫はご乱心!?②(秀吉ルート)
どうしよう…
秀吉さんに触れられる身体が異様に熱い。
初めてじゃないのに。
首筋にかかる吐息は私と同じくらいに熱を持ってる。
「あっ…はぁ…」
私の肌を隙間なく這っていく秀吉さんの大きな掌。
愛する人に抱かれている…
そう思うだけで、身体の奥が疼くような気がした。
「秀吉さん…」
顔を上げた秀吉さんは、私と同じように頬を染めていた。
でも、いつにも増して艶っぽいというか、色気があって。
「嫌いにならないでね」
気付けばそんな言葉が出ていた。
ふっと唇の端を持ち上げた秀吉さんは、掠れた声で告げる。
「愛してる、迦羅」
片腕に私の腰を強く抱き、溢れ出て止まらないそこを激しく刺激してくる。
「あんっっ、あぁ…っ」
掻き乱される気持ち良さに抗えない。
秀吉さんの首に腕を回して縋り付いていないと、立っていられない程に、与えられる快感に溺れていく。
クチュ…グチュッ…
私のいいところを知っている指が、容赦なく攻め入る。
「お前の此処…締め付けてくる」
耳にかかる秀吉さんの声が濡れている。
「はぁっ…私もう、ダメ…かも…」
顔を覗き込んだ秀吉さんは、優しい口付けを落としながら私の片足を持ち上げた。
同時に、太い熱が奥深くまで突き抜けるー。
「んああっっー…!!」
背中に感じる壁の冷たさと
秀吉さんの厚い胸板に擦れる胸と
音を立てて混ざり合う身体と…
私の身体には、もう何処にも感じないところはなかった。
どこまでも深く伝わってくる秀吉さんの熱、欲しがる私を甘やかすような腰使いに、身も心もドロドロに溶かされていく。
「秀吉さん…愛してる」
「…俺もだ、迦羅。愛してる」
愛を囁きながら更けていく夜も
幸福に包まれて迎える朝も
ずっとずっと…貴方と。
完