第27章 夜の姫はご乱心!?②(秀吉ルート)
「まったく…」
先程まで開かれていた宴会での席を思い出す。
酒に酔った迦羅がとんでもないことを口にした。
(人肌が恋しくなっちゃうみたいです)
それを聞いたあいつらがどんな顔をしていたかわかってるのか?
いくら酒が入って気持ちよくなったからって…
すっかり酔ってしまった迦羅をおぶりながら、俺は夜道を御殿へと戻っている。
「…酒は少し控えさせるか」
ぼそりと呟いた時、首に回されていた腕にわずかに力が入った。
肩口に顔を埋めたままの迦羅が目を覚ましたようだ。
「ごめんなさい…」
申し訳なさそうに小さな声が耳に響く。
「また迷惑かけちゃったよね」
畳み掛けるように謝罪する迦羅だが、別に俺は怒ってるわけじゃないんだ。
あんまり無防備すぎるお前が、心配なんだよ。
「もう着くからな。寝るなよ?」
「うん」