• テキストサイズ

【イケメン戦国】✿ 永遠の恋〜華〜 ✿

第22章 愛は二人だけの世界(上杉謙信/甘々)


朝の訪れとともに、私は謙信様の腕の中で目覚める。


毎日毎日、一日が幸せな温もりで始まる。
薄っすらと目を開けると、謙信様の少しはだけた胸元が見えた。
あー…目覚めからドキドキするよ…

背中に回された腕も、頭上に感じる寝息も、そして必ず絡まってる足も…意識せずにはいられなかった。


起きてしまえばこの温もりが離れるから、少しでも夜明けが長ければいいのに。
このまま、離れたくない。

謙信様の背中に腕を回してぎゅーっとしがみつく。
頬を寄せる胸から聞こえる心音が、次第に速くなっていることに気付いた。

謙信様、もしかして起きてる?

そっと顔を上げてみるけれど、謙信様は目を閉じたまま静かな寝息を立てている。


綺麗な顔…。
サラサラの明るい髪も好きだし。
普段のクールな謙信様も好きだけれど、こうして見る寝顔も可愛いし、抱かれる時の強引さも好きだし。


ってこんな朝っぱらから何考えてるの!
ひとりで勝手に恥ずかしくなって、顔が赤くなっていくのがわかる。

するとこのタイミングで謙信様が目を開け、私に視線を下ろす。

ー!!?
目が合って堪らず顔を逸らしてしまった。


「穴が開くかと思ったぞ」
「えっ??」
思わず顔を上げると、謙信様はわずかに目元を染めている。
「あまり、見てくれるな」

え?
もしかして…照れてるの?
寝顔を見られて、照れてる?
か、可愛い…!
胸がキュンと締め付けられた。


「おい、ニヤけるな」
「ごめんなさい」
口では謝っているけれど、どんどん顔が緩んでしまう。
「言っていることとやっていることが違うぞ」
「そ、そう言われても…」
謙信様が可愛いから、なんて言えないよね。


「反省の色が見えんな」
ふと鋭い目つきになった謙信様に顎をすくわれ、一瞬のうちにその目に吸い込まれた。





/ 509ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp