第1章 血塗られていく赤い布
しかし、この道は暗くて危ないが
一本道で迷わず済んでいい。
距離も短くて十分程度でおばあ様の家に着く。
あ、もう着いた。
コンッコンッ
「おばあ様ぁ、スカーレッドです。」
「・・・・・。」
「おばあ様ぁ?」
おかしいないつもならすぐ・・・まさか?!
「勝手に入りますわよっ!」
ガチャっ
真っ暗だ。まさかねていただけ?
ビチャっ
何か飛んできた、なんだろう。
「おばあ様、明かりつけますわよ。」
そう言って明かりをつけた途端
目の前に毛むくじゃらの獣が
何か人間の腕のようなモノを
骨付き肉を頬張るように食べていたのが見えた。