第4章 ケータイ
……
なんだ、あたしのケータイじゃないじゃん…。
紛らわしいなー!
期待しちゃってバカみたいじゃーんーー!
ケータイの色からして男子かな…
ウ゛ーウ゛ーウ゛ー…
そのケータイからまたバイブ音がなり始めた。
このケータイの持ち主もあたしみたいにケータイ探してんのかな?笑
一応電話にでてやるか…。
あたしは【電話応答】のボタンをおした。
【…もしもし?】
電話にでると、少し低い男子の声が聞こえた。
【すいません。あたし外でケータイ拾って…】
【まぢ?それ俺のケータイだからさんきゅー!今からそっち行く!どこ?】
【えっと、昇降口出たすぐ脇の花壇です!】
【わかったーじゃっ電話切るぞー】
【はーい】
電話が切れた。
でもこんなとこにケータイ落とすなんて相当なバカ男子なんだろうなー笑
ってかあの人誰のケータイから電話かけてたんだろう?
友達のケータイ、とかかな?