第1章 保健室
~先輩said~
今日は朝っぱらから頭も働かねぇ、授業出んのもめんどくせぇ…。
保健室行ってさぼるか。
ちょうど先公もいねぇしベッドも空いてる。
あ、スマホ教室に忘れた。
暇つぶしになるもんねぇし、最悪じゃねぇか…。
10分位寝たか…。保健室のドアを開ける音で目が覚めた。
ったく…っ誰だよ
ベッドのカーテンの微妙な隙間から見えた。
女…?しかも後輩か。
するとその女はいきなりカーテンを空けた。
ちょうどいいじゃねぇか。
俺は無理矢理女の腕を引っ張りベッドに引き寄せた。
細くて白い女の綺麗な腕…。 女は俺の上にまたがる形になっていた。
肩にかかるくらいの真っ黒でサラサラの髪、パッチリとした澄んだ美しい目。長い睫毛に高い鼻。
襟元がはだけて鎖骨のあたりが妙に色っぽかった。
「ごっごめんなさい…っ!」
女は慌てて取り乱した。
……かわいい。
女はベッドから退こうとしたが、
悪いな…。
逃がさねぇよ。