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ドキドキ♂♀

第3章 隣の席








りゅうは授業中以外は絶え間なくうるさかった。



あぁーもううるっさいなー!
何回心のなかでブチキレただろう。

給食の時間くらい静かにしてよね…。
隣の席だからもちろん班もいっしょだ。





「ギャっハハハハーー!岡田まぢかよ!?」



「りゅーすけーー!お前のせいだかんな!!」


あたしの班は、りゅうとあたし、りゅうの友達の岡田弘也(おかだひろや)、
あたしの後ろの席の海崎杏華(かいざききょうか)の四人だった。





「うわぁーひろやそれはない。ドン引きでしょ!」



海崎さんが顔をしかめて言った。


海崎さんも四捨五入すれば、このアホ男子どもと同類なのだ。

ハァ…なんであたしの周りはこんなんばっかなの。



「ねー大倉さん!今のぜったいひろやの自業自得だょね?」


えっ?な何が…


まぁてきとーに返事しとくか…。


「えへへ…そうだね」

まずオカダヒロヤについてあんま知らないし。



「ほらぁー!大倉さんが正論でしょ!」


海崎さんが声を張り上げた。

「ひ、ひどい…みんなして俺を!」


キモイし。


「ハっハハハーーw岡田まぢうけるw」


「だいたい大倉さんなんだよー!」


岡田くんがあたしをビシッと指さした。


「はっ?」



「隣の席のりゅーすけにちょっとは惚れてんじゃないのぉー?笑」


えっなにゆってんだこいつーー!
あたしのなかで怒りと驚きが交錯した。


「違うし!!」


動揺を隠すために、牛乳を掴んでグッと飲んだ。

しかし、


「…あれ」


こんなにあたしの牛乳減ってたっけ?



「ちょっとー!大倉さん!それりゅうの牛乳だよ!笑」


海崎さんが笑い混じりで指摘した。







「…えっ……あぁぁあぁあぁーーー!!」



…………



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