第2章 帰り道
次の日も一応同じルート、同じ時間帯に一人で帰った。
でもどんなに目をこらしても、祈ってもチャリ王子は現れてくれなかった。
まぁこんなもんだよね… しょうがないか、赤の他人だし…
それからまた数週間たった。
雛子とケンカした。
原因ははっきり言って雛子でもあたしでもないけど…
昨日から喋ってないし雰囲気も最悪だ。
みんなあたしが悪者だと思ってる。そう思うと学校にいづらくてしょうがなかった。
帰り道。
さすがに一人で帰ったら心が折れそうだったから、同じクラスの遥香と七海といっしょに帰った。
「智穂ー雛子めっちゃキレてたよー笑」
遥香が笑いながら言った。
「え゛ーうそ雛子怒るとヤバイからなー」
「智穂なにしちゃったんだよー」
「えー説明すんのめんどいーw」
たわいのない会話だったが、あたしの傷心にはちょうど良かった。