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【黒執事】壊れた貴女を看取るまで

第6章 なか


『そうよ、恋。相手のことばっかり考えてしまって自分でそれがやめられないんでしょ?それが相手のことを好きってことよ』

受話器の奥から犬の鳴き声とミシンの音が聞こえる。
少しの間のあと、アイリーンは口を開けた。

「え…私はセバスチャンのことが好きなの?」

『そうよ!やだ、燃えてきちゃうわ。明日、アイリーンの屋敷に行ってあげる!!色々教えなきゃっ』

がちゃんと声が途切れ、シェリーとの電話が終わる。
アイリーンは力無く受話器を置いて頬杖をつく。

ー私が?セバスチャンのことを?

「…そんな訳ないわ」

ひもを下に引き、小さなベルを鳴らした。
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