第5章 番外編 ー執事が考える罰ゲームー
「…は?猫?」
思わず拍子抜けしたという顔でアイリーンはセバスチャンを見つめる。
「ええ。お嬢様がアレルギーで猫は飼えないということが私の中ではとてもショックだったのです…しかし」
3つ目のドーナツを食べている最中のアイリーンに一気に距離を縮める。鼻と鼻が触れ合いそうなくらいの距離でアイリーンは恥ずかしくなる。
「猫がいないなら作ればいい、ということです」
「あなた、頭おかしいわ」
するりとドーナツをアイリーンの手から取り上げ、衣装を握らせる。
「私は一度外に出て待っておりますので着替え終わったらお声がけください」
反論する隙も与えずにセバスチャンは部屋を出る。
やるしかない、アイリーンはミニドレスを脱ぎ始めた。