第2章 出会い
『ご馳走様です』
「…」
「お粗末様です」
手を合わせ挨拶をした女、テーブルに顔を伏せ黙る幸、食器を片付け始めた聖
顔を伏せる幸に聖は耳元で喋った
「幸、あの子から情報を聞いてくれる?」
「…コク」
幸は頷き顔を上げ女に問いかけた
「親は?」
『殺されました。私を庇って…』
「…あの青い液体のことについて知っているか?」
『あれは私を逃げないように買った物です。月に1度その液体を作った組織が来るんです』
「その組織に接触したことあるか?」
『ありません。あの組織の人達が来る時はあの穴の中へ閉じ込めるので…すみません…』
「(重要な情報は無しか…)」
『あの…』
「…なに」
『私、これからどうすれば…』
「…しら「ここに住むことにしたから」なっ!聖どういう事だ!」
濡れた手を布巾で拭きながらニコニコ笑う聖に幸は怒り、女は嬉しい顔で目を輝かせた
「上の人がOKしてくれたよ。「こんな可愛い子を捨てるのはもったいない」って」
「あいつは女好きだからだろ!」
「それにもしあの組織がその子を見たとなれば多分だけど探しに来るかもしれない」
「!……」
2人の会話で空気が重くなり女は慌てて口を開いた
『えっと…では私は今日からここに住むんですよね?』
「はい。あなたには僕達の為に働いてもらいますので」
『わかりました。では今日から宜しくお願いします』
「こちらこそ。もう名前は知っていると思うけど自己紹介をするね。僕は聖、隣の教会の神父だよ。で、隣にいるのが幸。暗殺者で腕は抜群、いつも無口だけど気にしないでね…あなたの名は?」
『えっと…恥ずかしながら私…名が無いのです』
「「…」」
女は名が無いと俯いてしまった
聖は少し悩み女の頭を撫でた
「では幸に付けてもらっては?」
「!なんで俺!?」
『パアア!!』
「うっ…」
キラキラした目で見つめる女に幸は目を逸らし呟いた
「ミオ…」
『!ミオ…素敵な名ですね!ありがとうございます!』
「フン!」
「(ホント素直じゃないね…)」
幸からミオという名を付けてもらった
そして今日から新しい生活が始まる…