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とある旅行の水流操作とある街

第1章 科学


僕の唯一の取得は能力のレベル4で、ジャッジメントに所属していることくらいだ。

容姿は普通も普通の黒髪の丸メガネ。
体力系じゃない僕にジャッジメントの訓練はかなりきつく試験もギリギリ合格。


そんな僕は今日も学校に通いジャッジメントの仕事をこなす…、そんな時に事件は起こった。



「はぁ…はぁ…やっと追い詰めましたよ。さぁ街の街頭や装飾品、信号その他もろもろぐちゃぐちゃに入れ替えた容疑があなたにはかかっています!」

街の路地に今回、テレポートで様々なものをぐちゃぐちゃに入れ替えてしまった犯人を追い詰めた僕。

「このあたりはもうどこにテレポートしようとジャッジメントで溢れています、観念してください!」

ビシッと犯人を指さしてかっこよくキメた。
しかし犯人は往生際が悪く「うわあああ」と叫びながらものを僕の頭上にテレポートさせて僕を潰そうとしてくる。

「こんな方法では僕の水流操作は敗れません!」

背後に隠して動かし続けていた水を鞭の方に操り物を跳ね返して見せると犯人は焦った顔で叫びながらこちらに突進してくる。
が、頭上のものに気を取られて気づいた時には相手の手が僕の体に触れていた。

「まさかー!」


そう。僕にレベルが低いとはいえ人間でも直接触れればテレポートできる人間だった。


迂闊だった…………。





気づけばテレポートさせられたどこかわからないコンクリートの上に落ち、落ち込みながらしばらく立たずに空を見上げていた。

周辺をジャッジメントが固めているなんて真っ赤な嘘だった。
そして自分がこうして飛ばされた今犯人は再び逃亡してしまったに違いない。

「…………誰かが捕まえてくれてるのを祈ろう…」

そう、失敗したからと動かない理由にはいかないのでそう願い「よいしょ」と立った。

周辺の町並みはガラリと変わっておりあまり見たことが無いような店ばかりだった。
よく見るとbarだのスナックだの書いた店がならんでいた。少しいかがわしそうな店も。

「こ、こんな区画が学園都市にあったなんてっ…。こんな店生徒が入ってしまったら…」

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