第3章 嫌な予感的中…
祈「そこまでだよ」
絵「!!!
祈織さん、どうしてここに…?」
『祈織にぃ…』
祈「結花、大丈夫…?」
絵「えっと、今のは違うんです!!
結花ちゃんに酷いことを言われて
ついカッとなってしまっただけなんです」
祈「絵麻ちゃん、言い訳しないで。
最初から、全部聞いてた。
ちなみに、兄弟全員ね…」
祈織にぃ、
電話で兄弟に聞こえるようにしてくれたんだ…。
絵「!!!これも全部あんたのせい!!」
絵麻ちゃんがカッターを持ってる!!?
ってか、振り下ろしてる!!?
防ごうにも間に合わないし、
祈織にぃは反応に遅れた。
?「結花ねぇ、危ない!!」
ぐいっと誰かに引き寄せられた。
この声は…
『風ちゃん!!?
どうしてここに!!?』
風「電話もらったから、駆けつけてきた。
てか、あんた結花ねぇになにするわけ?」
祈「結花、怪我ない!!?」
『私は、大丈夫。
風ちゃん、怪我ないって、
風ちゃん、腕怪我してる!!?』
風ちゃんのほうを見ると、
風ちゃんの腕から血が流れてた。
『風ちゃんに傷つけるとか、ありえないんだけど…』
絵「ごめんなさい!!
私、そんなつもりじゃなかったんです!!」
風「よく言うよ。
結花ねぇのこと傷つけようとしてた癖に。
もう顔も見たくないから、出てってくれない?」
絵「そんな…」
『風ちゃん、そんなことよりも、手当しないと!』
絵「私にさせてください!!」
風「結花ねぇにやってもらうからいい。
あんたなんかに触られたくないし。
結花ねぇ、僕の部屋で手当してくれる?」
『うん、分かった。祈織にぃ、行ってくるね』
祈「ああ、風斗のこと頼んだよ」