第18章 愛染明王の真言
「こんなに!?」
驚いている七葉に、こんのすけは何事もないかのようにいたって普通に話を続ける。
こんのすけ「はい。刀剣男士たちが増えると生活費等何かと物入りでしょうし、寧ろこれはまだわずかなくらいです。他にも任務達成による資材などの報酬もあるのですが、そちらは先ほど薬研さんと愛染さんに出くわしたので片付けをお願いしてきました。」
こんのすけの話に、確かに野菜やお米は平気でもお肉やお魚、調味料などは購入しないとならないし、調理器具や掃除用具、洗剤や動物達のエサなんかも必要だ。
しかし、それは納得しつつも疑問が残る。
「ねぇこんちゃん。」
こんのすけ「何でしょう?」
「万屋って確か朱でお買い物だよね?小判って景趣取得とイベント回復位だから生活費の足しにはならない気が、、、それにそもそも万屋の品物だと品揃えが少し、、」
ちょと言いにくいかなとも思ったけど、大事なことなので確認してみるとこんのすけから意外な返事がかえってきた。
こんのすけ「あぁ、なるほど!それでしたら問題はございません。小判は政府により日本円へと交換が可能です。」
「え?それって古銭業者に買い取りを依頼して換金しろってこと?」
確かに小判なら過去のものが現代に来てもさほど影響がなさそうだが、だとしたら宝くじが可愛く見えるくらいの大金になってしまうのだが。
七葉が衝撃を受けていると、その想像はこんのすけにすぐに否定された。
こんのすけ「いえいえ、小判1枚を1朱と同等として現実世界に行く際にお持ちいただければあちらでは自動的に1枚60円に変化するのです。」
「なるほど!それで朱にして万屋で使っても現実で使ってもいいから困らないって事なんだね。」
こんのすけ「はい、流石主様。理解力が早くて助かります。」
こんのすけはそう言って七葉を誉めるとスッと立ち上がる。
まだ来たばかりなのにもう帰ってしまうのだろうか。
「こんちゃん、もう行っちゃうの?」
声をかけるとこんのすけは申し訳なさそうにペコリとお辞儀をした。
こんのすけ「すみません主様。私も長居したいのは山々なのですが、まだ他の本丸への配達がありまして、、」
「そっか、無理しないでね。」
クダギツネ便大変だ、、
こんのすけ「はい、今度は時間のある時にゆっくりしに参ります。」
「うん、またね。」
