第17章 函館
少しすると玄関の方で声がした。
乱「たっだいまぁ~。」
薬研「帰ったぜ。」
加州「戻り戻り~っと。」
その声に七葉は、一目散に玄関へと向かう。
五虎退「あっ、あるじ様、、待って、下さい、、」
その後を、慌てて五虎退が追いかけてきた。
「お帰り皆。怪我して無い?」
駆け寄ると口々に返事をくれる。
乱「大丈夫だよぅ。」
薬研「あぁ、問題ない。」
加州「平気平気〜。」
元気な様子に、怪我をしてなくて良かった安心していると皆の後ろから声がした。
?「なぁ、俺のこと紹介してくれよ。」
その声に首をかしげると、薬研が口を開く。
薬研「あぁ、悪い悪い。大将、ボスマスから連れ帰ってきた奴がいたんだ。」
3人の後ろからひょっこり顔を出したのは派手なTシャツの短刀だった。
愛染「俺は愛染国俊。俺には愛染明王の加護が付いてるんだぜ!」
愛染はそう言って前に登場すると、Tシャツの裾を引っ張る。
愛染「見てくれよ、この愛染明王!かっこいいだろう?」
「うん、似合ってるよ。」
自慢げに話す愛染を微笑ましく思い誉めると、桜が舞った。
愛染「話のわかる主の本丸で良かったぜ。」
薬研「そいつは何よりだ。」
加州「まっ、俺の主だし?」
乱「加州のだけじゃないけどね。」
五虎退「はい。」
楽しそうに話す皆を眺めながら、七葉は愛染にてを差し出す。
「これからよろしくね、愛染!」
愛染「おう!」
こうして無事函館を攻略し、愛染国俊が仲間になった本丸はますますにぎやかになって行くのであった。