第5章 初めての鍛刀
加州「そうだよ!嫌いじゃないとか初期刀にするつもりだったとかは言われたけど好きとは言われてない!」
ふくれる加州に確かに、、と思いながらも新な疑問が発生する。
「でも、私も加州に好きて言われてないよ?」
加州「、、、あ」
またか~!もはや何度目かわからないこのパターンにいい加減慣れてきた。
「だからね、今まで言う機会がなかっただけだよ。不安にさせてごめんね。私、加州の事もちゃんと好きだよ!」
加州「俺も、主が好き、、」
そう言って抱きつかれしょうがないなぁ~とされるがままにしているとさっきまで泣きそうだった加州が耳元で囁く。
加州「ねぇ主、、俺にもキスマークつけて?」
「はぃ?」
加州「だって五虎退だけずるいよ。俺も主の物って印が欲しい。」
「いやいや、あれは不可抗力で、、そもそもつけようとした訳じゃないし、、」
あたふたしているとさらに加州がせまってくる。
加州「じゃぁ主に俺のってするのは?」
「それはもっとダメ。」
加州「じゃぁしてよ。いいじゃん、いいじゃん!これからくるヤツにもキスするんだよ?なのに俺だけ初期刀だから主に口付けもらえないなんて、、」
あからさまに悄気て見せる加州にまた騙されそうになったが七葉はあることを思い出す。
「ほ、、他の子は刀のままだけど、、加州とは、、その、、普通にキス、、したよ、、」
口にすると恥ずかしなり、七葉は顔から火が出そうだった。
しかし、加州はそんなことお構い無しに続ける。
加州「あれは俺からだから主からされたいの!」
返事に困っていると、抱きついていた腕に力がこもり強く抱き締められる。
加州「ねぇ、主のだって証、残してよ。」
頭を加州の胸元に押しあてられ、七葉はもう観念して鎖骨の当たりに口付け、チュッと軽く吸い上げた。
加州「ん、、」
緩んだ手と加州の声に唇をはなすと、うっすらと小さな赤い後がついている。
七葉は恥ずかしさにキスマークから顔を反らす。
加州「ねぇ主、やっぱり俺、、、」
加州が何か言おうとしていると遠くからトテトテとつたない足尾が聞こえて来た。
「あっ、五虎ちゃん戻ってきた!」
七葉は加州の腕をすり抜けると足音の方へ向かう。
見ると布団に五虎退がほぼに隠れてしまい、もはや布団が歩いていた。