第37章 未定さ
こんのすけ「その事なのですが、昨日政府に連絡をした際政府から正式に許可を頂き、本日付でこちらの本丸の専属管狐として配属される事となりました。」
「そうなんだ!じゃあ、ずっと此処にいて大丈夫なんだね!」
こんのすけ「はい!宜しくお願いします!」
こんのすけは深々と頭を下げてお辞儀をすると、うれしそうにこっちを見つめる。
「こちらこそ!宜しくね♪」
こんのすけ「わっ、主様!くすぐったいですよぅ。」
その可愛らしさに、思わずギューッとしてモフモフしていると、薬研と五虎退がやって来た。
薬研「おいおい、呼びに行ったやつらが何時までも戻らないと飯が冷めちまうんだが?」
鯰尾「あっ、ごめんごめん!」
鯰尾は、これ幸いとばかりに鳴狐の前から薬研の方に駆け寄る。
五虎退「鯰尾兄さん、その、どうかしたんですか?」
その様子に五虎退が疑問を口にすると、後からやって来た鳴狐が鯰尾の肩を掴み、続ける。
鳴狐「鯰尾、まだ、終わってない。」
薬研「まぁまぁ、そのくらいにしてまずは飯にしようぜ。大将も起きたなら食うだろ?」
薬研は、苦笑しつつこちらに話をふる。
そう言えば、昨日はお粥だけだったのもありだいぶお腹が空いていた。
「うん。」
薬研「決まりだな!俺っち達は先に行って配膳手伝ってるから、五虎は大将の支度が終わったら一緒に来てくれ。」
五虎退「はい。」
加州「主、また後でね。」
「うん。」
加州と入れ違いに、五虎退がちょこちょこと近寄って来る。
五虎退「あるじ様、その、何か、お手伝いすること、ありますか?」
「大丈夫、ちょっと待っててね。」
五虎退「はい!」
七葉が五虎退の頭を撫でると、五虎退は嬉しそうに笑って元気な返事をした。