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【刀剣乱舞】ふたつの本丸

第37章 未定さ


支度を終え広間に向かうと、お付きのキツネと乱と愛染がいた。

お付きのキツネ「あ、主殿!もうおかげんは良いのですか?」

「うん、大丈夫!」

お付きのキツネがこちらに気が付くき駆け寄って声をかけると、奥でテーブルや座蒲団を用意していた2人もこちらに振り向きやって来る。

乱「え?主さん!もう平気なの?」

愛染「ほんとだ、起きたんだな!大丈夫か?」

「うん、心配かけてごめんね。お腹すくくらいにはもう元気!」

愛染「そっか。」

七葉の言葉に愛染はホッとしたように笑う。

そのようすにホッコリしていると、突然乱が腕に抱き付き上目使いでこちらを見上げる。

乱「よかった~。ボク、みんなに知らせた後看病に戻ろうとしたのに、じゃんけん負けちゃって。」

すると今度は五虎退にも、後ろから服の裾を引かれる。

五虎退「その、ぼくも、お側に行きたかったんです、けど、負けって。」

お付きのキツネ「私なんて、てっきり鳴狐と一緒に行けると思っていたのに、所詮私はじゃんけんなど出来ぬただのキツネ。」

愛染「お前ら、そんなことしてたのか?」

乱「だって、薬研が大勢で行ったら休めないって。」

呆れた声の愛染に乱がこたえると、廊下から薬研の返事が聞こえた。

薬研「そりゃそうだろ。」

そちらを振り向くとおぼんを持った三人がいる。

「あっ、何か手伝う事は?」

あわてて立ち上がろうとしたら、乱に抱き止められる。

乱「主さんはいいから、ね☆」

乱の言葉に戸惑っていると、配膳しながら薬研からも声がかかる。

薬研「病みあがりなんだ、甘えとけ。」

「うん。」

何となく申し訳ない気持ちになりつつも大人しくしていると、手慣れた手付きで食事が用意され揃って食卓につく。

朝食後、今日の内番と出陣について話しあった結果、今日は昨日と同じ場所へ向かう事なった。

薬研「悪いが俺っちは今日は残らせてもらう。」

加州「ん、まぁそうね。」

乱「主さんの事もあるし?」

薬研の言葉に加州もみんなも首肯く。

「え?」

何もそこまでしなくても、と驚くと鯰尾からかうように言う。

鯰尾「だって主さん、ほっとくとまた何かやらかしそうだし?」

「そ、そんなこと、、ないよ?」

加州「自分でも疑問系になってるじゃん。」

加州の鋭い突っ込みに思わず苦笑いするとお付のキツネが続く。


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