第35章 扉の正体
「そうだね。それじゃ、いったん解散しようか。」
乱「は~い!ボク、お風呂入って来ようかな?主さんも一緒に入る?」
乱は悪戯っぽく笑い、ウィンクして見せる。
加州「もう!そんなの駄目に決まってるでしょ!ほら、行くよ。」
加州は慌てて乱を掴むと、そのまま引きずるようにして大浴場の方へ歩いて行った。
その様子を苦笑いしながら見送り、七葉はこんのすけの方を向く。
「私も、湯浴みして着替えて来ようかな。こんちゃんはどうする?」
こんのすけ「私は一度戻って、ドアが見つかった事を政府に報告して参ります。」
「そっか。気をつけて行ってね。」
こんのすけ「はい!お心遣いありがとうございます!」
こんのすけは返事をすると、お辞儀をして縁側から下り、そのまま走ってスッとどこかへ消えていった。
「、、、さてと。」
1人残された七葉は、ドアが入った箱を近侍部屋に置き、湯浴みをして着替えをすませたが、近侍部屋戻っても加州と乱がやって来る様子はない。
「さっきは驚いて全く中身を読めなかったし、2人が戻るまで説明書でも読んでようかな?」
七葉は、そう呟いて置いた箱を手に取り蓋を開ける。
中の紙を取り出すため、上のに乗っているドアをどかそうと掴んだ瞬間、それは突然大きくなり、目の前に普通のドアが出現した。
「えぇ~~~~!?!」
加州「主!?どうしたのッ!!」
乱「主さんッ!?」
その声を聞き付けてか、加州と乱が近侍部屋へと駆けつける。
2人が目にしたのは、先ほどまでおもちゃの様だった小さなドアが等身大になり、それの前に驚いた表情で座り込んだ七葉の姿だった。
加州「大丈夫?怪我とかしてない?」
加州の声に、方針状態だった思考が再開する。
「だ、大丈夫。ちょっとバランス崩して、尻もちついただけだから。」
加州「そっか。はい、手。」
「ありがとう。」
手を引いてもらって立ちあがり、もう一度近くでドアをよく見てみるが、スイッチなどは無く、何故大きくなったのか皆目検討もつかない。
乱「主さんこれ、どうやつておっきくしたの?」
首を傾げていると、同じく不思議そうな顔をした乱がたずねてくる。
「それがね、触ったら突然おっきくなっちゃって。」
加州「え、、、」
その言葉に、加州は微妙な顔をする。