第35章 扉の正体
中には、古びてしまいほとんど塗装が剥がれている、レトロでアンティークぽい小さなドアのが入っていた。
乱「ほんとだ、何だろ?主さんわかる?」
乱は中身を手に取ると、七葉に見えるように向ける。
その形状は、どこか見覚えがあるような気がしたが、思いだす事ができない。
「ん~。何だか、どこかで見たことがある気がするんだけど、わかんないや。こんちゃんは?」
こんのすけ「はい、私もさっぱり。」
「だよね。でもさ、確かにドアっぽいけどこれが探してる扉でも小さすぎて通れないよね;」
アリスじゃあるまいし、まさか小さくなるドリンクや大きくなるクッキーが付属されてたりはしないだろう。
掌にすっぽり収まるこのサイズでは、人は愚か管狐も通る事はできない。
「これ、どうやって使うのかな?」
首をかしげていると、箱を見ていた加州が何やら箱の中から紙を取り出した。
加州「主、箱の底に取り扱い説明書が入ってたよ。」
「ホント?やったぁ!」
七葉は、加州から説明書を受けとり、読もうと表紙を見る。
そこには、衝撃的なこんな文字が書かれていた。
「どこでもドア、取り扱い説明書、、、って、どこでもドアってあのどこでもドアッ!?!?」
思わず叫んだ七葉に、加州が驚く。
加州「えっ、主、何か知ってるの!?」
「知ってるも何も。もしかしてコレ、あの国民的猫形ロボットの、アレ!?でも、未来アイテムしては随分ボロボロだし、こんちゃんが100年くらい昔の物って、、、」
そう言って、足元のこんのすけに視線をやると、こんのすけはこちらを見上げながら答える。
こんのすけ「はい。確かに政府からは、西暦2105年頃の技術とうかがっています。」
「あっ、、、」
確か、ドラえもんの誕生が2112年。
現代から100年近く未来の秘密道具も、2205年からみたら100年近く過去の物と。
七葉は額を押え、軽くため息をついた。
乱「主さん、大丈夫?」
「あっ、うん。ちょっと、今さらながらジェネレーションギャップに混乱しただけだから。」
その言葉に、2人と1匹は首をかしげたものの、すぐに話を戻す。
加州「兎に角、ドアも見つかったことだし、使うのは後にして今は片付けて埃を落としてこようよ。」
乱「賛成!ボクも早くさっぱりしたい!」