第35章 扉の正体
こんのすけ「それが、100年くらい昔の物らしく、手がかりになるような資料が何も無いのです。」
七葉は、しょんぽりしてしまったこんのすけを膝の上に抱き上げ、頭を撫でる。
「大丈夫だよ。扉なのは分かってるんだから、何かドアっぽい物探せばいいんだかし♭」
加州は、そんな様子をちらりと横目で確認し、立ち上がる。
加州「そうね。じゃ、行こう!」
「うん!」
乱「了解!」
加州の言葉に、こんのすけを抱いたまま立ち上がると、こんのすけは慌てて降りようとジタバタする。
こんのすけ「あっ、主様!自分で、自分で歩きますからぁ~。」
「え~、もう少しもふりたい。ダメ?」
こんのすけの手触りに、もう少し離したくなくて抱き締めながら訪ねると、こんのすけは渋々承諾してくれた。
こんのすけ「うぅ、その様なお顔をするのはずるいですぅ。」
「ふふふ、もふもふ。」
こんのすけをもふり癒されながら、物置小屋部屋へと向かう。
加州が戸を開けると、初日とかわらない雑然とした状態が広がっていた。
一見した所、特に扉のように大きな物は置かれていない。
加州「結構ごちゃごちゃしてるよね、ここ。」
奥に進む加州に付いて行きつつ辺りを見回すと、小さな明かりとりの窓のみの薄暗い室内は、床や棚にはうっすらと埃がたまっている。
「そうだね。ずっと使われてなかったのかな?少し埃っぽいし、、、」
乱「ほんと。もぉ、服が汚れちゃうよ。」
乱は、不満そうに言いながら服の裾をはらった。
「後で、本格的に掃除がいるね。」
こんのすけ「はい。」
加州「兎に角、まずはそれっぽい物がないか探してみよう。」
「そうだね。」
加州の言葉に頷きつつ、こんのすけをおろし、目の前の少し大きめの箱を手に取る。
蓋を開けると、中には生け花用の水盤が入っていた。
隣には、掛け軸の用な巻物が積まれている。
確かに古い物だかどうやら、ここには骨董品が多いようだ。
「ん~、それっぽい物は無いなぁ。」
呟きながら、今度は足元のつづら箱を開ける。
中には、綺麗な反物や紐が入っていた。
しばらくそれぞれで辺りを物色していると、加州が何か見つけたらしく、ふと呟く声が聞こえた。
加州「ん?何だろ、これ?」
乱「何々?」
その声に反応して、近くにいた乱は加州の持っている箱の中を覗きこむ。