第3章 本丸内探検
刀装ってそうやって取り出すのッ!?
まさかの玉子割りスタイル~!!
と驚いていると中からねんどろいどサイズの二頭身の可愛い歩兵が出てきた。
加州「あっやっぱ歩兵だったのか。軽騎兵狙ったつもりだったけどまぁ特上だしいっか。」
歩兵はいったんこちらにちょこんとお辞儀をすると小走りで隣の畳まで移動し寛いでいる。
なるほど、隣は玉から出た刀装控え室だっのか。
知られざる刀装の仕組みに驚きつつも刀装部屋を後にする。
残るは屋内最後の鍛刀部屋だ。
~鍛刀部屋~
部屋に入ると刀装部屋と同じような作りの部屋だった。
おごそかな雰囲気に針積めた空気。
違っているのは、祭壇に有るのが何ものっていない刀の掛け台だと言う事くらいだろうか?
「こんちゃん、コレって?」
いつもの鍛刀部屋じゃないよ?とこんのすけにたずねると予想外の返事が帰ってきた。
こんのすけ「こちらは顕現部屋です!」
「ケンゲン部屋?」
こんのすけ「はい、こちらは打ち上がった刀に主様が命を吹き込む専用の部屋にございます。ちなみにこちらの戸の向こうは鍛刀場となっていて鍛治職人が待機していらっしゃいますよ。」
こんのすけの説明にそういえば最初に加州が言っていた事を思い出す。
という事はつまりここはキスする部屋と、、、
うわ!何か恥ずかしくなってきた。
そんな事を考えているとだんだん顔が熱くなってくる。
こんのすけ「?主様、どうかなされましたか?」
急に赤くなった七葉にこんのすけは不思議そうに声をかける。
「なっなんでもない!なんでもないよ!」
刀剣に口づけるの想像してテンパりました。
とはいえず誤魔化すと横で加州が笑いをこらえているのに気がつく。
まったく誰のせいだと、、、
こんのすけ「では、せっかくです。こちらも何か隣で鍛刀の依頼をして行きましょう。」
「うん!」
もう加州は放っておいてこんのすけの後に続いて鍛刀場に向かう。
加州「あっ待ってよ主~」
歩きだすと慌てて加州がついてきた。
鍛刀場に入ると先程の刀装兵のような二頭身の可愛い鍛治職人が近づいてくる。
こんのすけ「こちらの方に資材を渡すと数十分から数時間で刀を鍛えて仕上がった刀を祭壇に飾って下さりますよ。」
こんのすけの紹介に鍛治職人はペコリとお辞儀をして両手を差し出す。