第33章 幸せの魔法
加州「主~。か、た、づ、け、終わったよ!つーかーれーたー!」
五虎退「主さま、お洗濯も、終わり、ました。」
「2人とも、お疲れ様!こっちももう終わるから、そしたら休憩にしよう♭」
七葉が2人に声をかけると、愛染が立ち上がる。
愛染「じゃあ俺、報告は終わったし、外に行ったやつら呼んで来るぜ。」
しかし、歩き出す前に加州に引き留められる。
加州「あっ、その必要は無いよ!」
愛染「へ?」
愛染が不思議そうに加州に視線を向けると、隣にいた五虎退が代わりに答える。
五虎退「さっき、お洗濯を、干してる時、薬研兄さんに、会ったんです。その、もう終わるから、道具、しまったら戻る、って、言って、ました。」
加州「そーゆーこと!だから他のみんなにも、薬研が声かけてるでしょ。」
加州はそう言うと、頭の後で手を組み軽く延びをする。
愛染「そっか、ならお茶の準備だけだな!」
今度は、厨に向かおうとした愛染に七葉が声をかける。
「あっ、待って。」
愛染「主さんまで、何だよ?」
「ん~とね、え~と、あったあった!」
七葉はそう言いながら、リュックから箱とペットボトルを取り出す。
「調度、頂き物のクッキーがあったから持ってきたんだ。紅茶もあるよ♪」
クッキーの箱を差し出すと、覗きこんだ五虎退が歓声をあげる。
五虎退「うわぁ~、綺麗な箱ですね~!」
「ね。こうゆうのって入れ物もこってるから、勿体無くて使い道なくても捨てれない。」
加州「主。それ、かたづけ苦手な人の典型だから。」
「う、、兎に角、飲み物もお菓子もあるから、空のコップだけ8つ小広間に持って行ってもらえるかな?」
愛染「了解!」
加州「あっ、愛染!俺も行く!」
バタバタと2人が立ち去った後を見送って、七葉は箱とペットボトルを持ち上げると、五虎退に声をかける。
「私達も、行こっか。」
すると、五虎退がおずおずと両手を差し出した。
五虎退「主さま。僕も、その、何か、手伝いたい、です。」
その一生懸命な様子が微笑ましく、思わず抱き締めたい衝動にかられつつも、差し出された両手にクッキーの箱をのせる。
「そっか、ありがとう!じゃあ、ごこちゃんには、これをお願いしようかな♭」
五虎退「はい!」
嬉しそうに笑った五虎退の頭を撫で、近侍部屋を出る。