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【刀剣乱舞】ふたつの本丸

第31章 理由


加州「さっきは、ごめん。」

「え?何のこと!?」

突然、頭を下げてきた加州に驚いて聞き返すと、加州は七葉を見つめて答えた。

加州「厨で、、、その、、俺、主が見てるの気付いたのに、視線、そらしちゃったから。」

あぁ、あれはやっぱり気づいてたんだ。

そう思うと、少し悲しい。

七葉は、加州の言葉にうつ向く。

それを見て加州は、困ったような顔をして話を続けた。

加州「あの時は、どうしたらいいのかわからなかったんだ。主が出陣前に薬研に声をかけた理由も、さっき薬研が主に声をかけ訳も、頭ではちゃんと理解出来てるのに。主の為に何も出来ない自分が腑甲斐無くて、そんな自分を見られたく無くて、主の視線から逃げることしか出来なかった。」

「、、、、」

七葉は、加州の言葉に何と答えたら良いのかわからなかった。

そのまま黙っていると、加州の不安そうな声が聞こえる。

加州「もう俺のことなんか、嫌いになっちゃた?」

その言葉に、七葉は慌てて顔を上げ答える。

「ならないよっ!!」

加州「じゃあさ、どうしてさっきから黙ってるの?」

真剣な眼差しに見つめられ、七葉は薬研の言葉を思い出した。

ちゃんと話さなきゃ、言わなきゃ伝わらないこともある。

七葉は、ゆっくりと口を開いた。

「加州に視線をそらされた時、少し寂しかった。」

加州「うん。」

「でもね、それと同時に嫌われても仕方ないかなって思ったの。相談も無しに顕現して、考え無しだって思われて愛想つかされちゃったかなって。」

加州「ちょっ、ちょっと待ってて!俺、主のこと嫌ってない!嫌ってないよ!!」

慌てる加州に、七葉は苦笑いして言葉を続ける。

「うん、さっき聞いてホッとした。それでね、やっぱりちゃんと思ってることは言わなきゃダメなんだって改めて思ったの。」

加州「そっか。」

「うん。」

2人の間に穏やかな沈黙が流れる。

加州は急かすことはせず、そのまま七葉の次の言葉を待った。

「私ね、臆病なの。今は平気でも、この先敵が強くなったら?刀種が増えたり、人数が増えたら?そう思うと心配で。仲間はたくさんいた方が良い、しかもその仲間を自分の力で顕現することができるなら、万全な部隊にするのが審神者としての役目なんだろうなって。」
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