第30章 治療
そんなやり取りをしているうちに、手入れ部屋にたどり着く。
薬研「さぁ、、、治療の時間だ。」
薬研は、どこか楽しそうに言って扉を開けると聴診器を首から下げ、七葉を椅子に座らせて自分は向かいの椅子に座った。
薬研「熱は、、、なさそうだな。大将、目が霞んだりは?」
「しないよ。」
返事をすると薬研が手袋をはずし、右手を消毒しているのが見えた。
薬研「ん。口、開けて。」
「薬研、私風邪な訳じゃ、、、」
なんとなく次の行動の予想外ついてしまい、やんわりと断ろうとすると、薬研は気にした素振りもなく続ける。
薬研「ん?そうだが、一応全部見た方が良いだろ?」
もっともな意見に渋々目を閉じ口を開けると、薬研は口の中を覗きそのまま口の中に指を入れた。
「ぅ、、んぅ、、っ」
口内を見られる羞恥と中を探られる感覚に、七葉はギュッ目を閉じぐもった声をあげる。
薬研は2本の指であちこち確認すると、最後に舌先を摘まんだ。
「!!!ッ」
驚いて目を見開くと、目の前に意地悪な笑みを浮かべた薬研の顔がある。
慌てて椅子ごと後ろに身を引いた七葉に、薬研は笑いながら言った。
薬研「大将は、口ん中、敏感なんだな。」
「や、薬研のバカッ!」
涙目で睨みながら文句を言うと、薬研は苦笑いする。
薬研「はいはい、悪かった。大将があんまり反応するから、ついな。もうしないからこっちこい。」
そう言って手をふくと、手袋をし直し手招きをする。
ムッとしながらも仕方なく近付くと、薬研は笑って七葉の頭を撫でた。
薬研「良い子だ。」
「なんか、すっごい子供の扱いされてる気がする。」
薬研「実際子供だろ?こんななりだが俺っち達の方が何百年も年上だからな。」
「それはそうなんだけど、、、」
それでもなんだか釈然としない。
薬研「何だ、不満そうだな。なら、大人扱いしてやろうか?」
薬研はそう言って立ち上がると、七葉に近づき口づける。
頭を固定され舌を吸われて、息苦しいほどの深い口づけがしばらく続いた後、ようやく七葉の唇は解放された。
薬研「見た感じ腫れてはなかったが、やっぱり少し渇いてる。緊張か脱水だな。大将、水分とれよ。」
薬研は何事も無かったかのように言うと、手元の紙に診察記録を書いている。