第30章 治療
加州「で、どうしてこうなったの!?」
加州は、お茶と茶請けを取りに行った薬研と七葉が持って来た大量のみたらし団子に驚いて言う。
お付きのキツネ「これはまた、、、。今度の主様は団子職人でいらっしゃる、、と。」
本体「、、、すごい。」
ふむふむとしているお付きのキツネと、ちょと引いている鳴狐に七葉に慌てる。
「違う違う!そうじゃないの!これは、、その、、、」
薬研はその様子を見て、申し訳なさそうに言った。
薬研「何というか作り過ぎた。存外楽しいもんでな、鍛刀が終わるまで黙々と続けた結果がこれだ。」
愛染「何してんだよ、2人して;」
呆れた様子で愛染言うと、鯰尾が笑いながら言う。
鯰尾「あはは。俺、何だかすごい本丸に来ちゃったなぁ。」
乱「そうだよ!この本丸、主さんも面白いけど内番もすっごいんだから♪」
鯰尾「何それ!気になる!」
鯰尾に向かってウインクして見せた乱の話に、鯰尾が食いつくと五虎退が説明をし出す。
五虎退「その、ここの、本丸、には、鯉当番、鶏当番、牛当番があるんです。」
鯰尾「馬は?」
薬研「いないな。」
鯰尾「へ?」
鯰尾が、通常存在しない生き物だらけなのに何故か本来いてもおかしくない馬がいない事に驚いていると、加州は当たり前のように言う。
加州「まぁ駆け出しの本丸だからねぇ。」
愛染「なのに、この異常なカスタム具合。何なんだろな。」
もはや突っ込み要員となった愛染が呟いた。
乱「畑だけじゃなくて田んぼや果樹園もあるよね。」
五虎退「洗濯場も、広い、です。」
薬研「温泉もあるしな。」
鯰尾「そっか!じゃあさ、案内してよ!伯父さんも行くでしょ?」
目を輝かせわくわくした様子の鯰尾が鳴狐を誘うと、鳴狐は少し間を置いて頷く。
お付きのキツネ「はい、鳴狐も気になるようです。」
薬研「なら、この後は2人の本丸案内だな。その前にしっかり団子食ってくれよ、まだあるんだ。」
加州「え。」
お付きのキツネ「な。」
本体「、、、、」
鯰尾「あはは。」
乱「もう、何してるの。」
五虎退「それ、は、、、」
愛染「どうすんだよ;」
口々に発せられた言葉に、七葉は苦笑いしつつ答える。
「残りは明日、朝食のぜんざいに、、、。」
薬研「このみたらしは、晩飯だと思ってくれ。」