第29章 増えていく粟田口
玄関に着くと、そこには出陣した4人と共にピョンと特徴的な癖毛と長い髪を後で結んだ少年がいた。
少年は、七葉を見るなりすぐに駆け寄る。
?「女性。てことは、あなたがこの本丸の主さんですか?」
「あっはい。」
至近距離でたずねられてビックリしつつも答えると、少年は嬉しそうに目を輝かせ、両手で七葉の右手を握り何度も振りながら握手をする。
?「会えて嬉しいです。よろしくお願いしま~す。」
「え~と、あなたは?」
七葉は突然のことに目を丸くしながらも少年にたずねると、少年は握っていた手をはなして自己紹介を始めた。
鯰尾「俺の名前は鯰尾藤四郎。燃えて記憶が一部ないけど、過去なんか振り返ってやりませんよ!」
「え?」
まさかの記憶喪失発言に驚いていると、加州が口を開く。
加州「ボスマスでぼーとしてるの見つけたんだよね。」
愛染「で、乱と五虎退に聞いたら兄貴だって言うから連れてきたぜ。」
愛染の言葉に、2人は頷く。
乱「そうだよ!」
五虎退「はい、、鯰尾、兄さん、、です。」
「そう言えば、さっき薬研が言ってた名前だ。」
兄と言う言葉に、七葉は先ほどのやり取りを思い出す。
まさか伯父だけでなく、兄まで一気に来るとは思っていなかった。
薬研「あぁ、鯰尾はさっき話してた兄貴の1人だな。元は小薙刀で、今は脇差だ。」
鯰尾「あっ薬研!乱に居るとは聞いてたけど、ホントだ、白衣着てる!」
薬研「おい、、、乱。お前どんな説明したんだよ?」
そんなやり取りを横目に、加州がたずねる。
加州「てゆうかさっきから気になってるんだけど、後ろのキツネの人は誰?」
その言葉に、お付きのキツネが自己紹介を始めた。
お付きのキツネ「これはこれは、自己紹介が遅れて申し訳ありません。これなるは鳴狐。わたくしはお付きのキツネです。」
本体「、、、よろしく」
鯰尾「え?伯父さんも居たの?」
薬研「いや、さっき顕現したばかりだ。」
加州「顕現って、主、大丈夫なの?」
加州は、心配そうに見つめる七葉を見つめる。
「大丈夫だよ、今のところなんともないから。」
七葉が答えると、加州は安堵のため息をついた。
加州「良かったぁ。けど、あまり無茶はしないでよ。」
「うん。立ち話も何だし、皆でお茶にしようか。」