第25章 お揃い
「薬研、私夕食作ってるから、先にお風呂入ってきなよ!」
帰宅すると七葉はそう言って、ざっくりお風呂の使い方とタオルや服の説明する。
薬研「悪いな、大将。じゃ、お言葉に甘えて先に風呂いただくぜ。」
返事をした薬研を脱衣所に残し、七葉は台所へと向かった。
冷蔵庫の扉をあけ、そこから昨日作って置いた肉じゃがを取り出す。
レンジでそれを温めながら、水を入れた鍋を火にかけ味噌汁を作りご飯をよそう。
温めた肉じゃがを盛りつけ、小鉢に箸休めの漬け物を入れたところで、黄色いタオルを首にかけ、Tシャツと半ズボン姿の薬研が脱衣所から出てきた。
薬研「大将、あがったぜ。」
そう言って近づいて来た薬研に、七葉も答える。
「こっちも出来たとこだよ。薬研、脱いだ服は洗濯機に入れてくれた?」
薬研「あぁ、でも使い方はよくわからん。」
「大丈夫だよ、乾燥機能とかややこしいから私やってくるね。薬研はそこの料理運んで置いてくれる?」
薬研「あぁ。」
洗濯機を回し、Tシャツだけでは寒いだろうと羽織を用意して戻ると、薬研が食事を運び終えて座っていた。
羽織を渡し、食事をとる。
余談だが、薬研は煮物系が好きらしい。
食事を終え一緒に片付けを済ませると、薬研が先程購入したマグカップに食後の珈琲を用意してくれる事になった。
部屋に戻り炬燵で薬研を待っているうちに、だんだんと眠くなってくる。
薬研「大将、珈琲入ったぜ。」
そう言って着替えて珈琲をもった薬研が戻って来た頃には、既に七葉は半分夢の中だった。
「ん~」
薬研「大将、眠いなら布団に行けよ。」
渡された珈琲に口をつけながらうとうとしていると、薬研が見かねて声をかける。
「でも、、、まだ、、お風呂、、」
薬研「寝ぼけては入ると危ないだろ?明日にしろ。」
「ん~」
薬研「たく、しょうがねぇなぁ~。」
薬研は、心ここに有らずの状態の七葉に苦笑いをする。
そして自分の珈琲を飲み干すと、七葉のカップと自分のカップを洗って来てベッドサイドに置いた。
眠ってしまった七葉を抱き上げ、そのままベッドへと寝かせる。
「薬、研、、」
薬研「ん?起こしたか?」
名前を呼ばれ、返事をしながら見つめるが反応はない。