第24章 地雷
「次行こっか。」
暗くなった雰囲気を打ち消すため、七葉は明るく言って、隣のお店へ向かう。
途中スープカップやマグカップも見つけたが、柄が多く却下となった。
サリュはナチュラルカントリー系で明るく爽やかな自然な雰囲気が魅力だが、食器は少なかった。
見つけたカップも、動物柄がプリントされていて、薬研にはイマイチ似合わない。
「ん~可愛いけど、これはないね。」
薬研「五虎退や乱なら好きそうだけどな。」
「だね。次はどうしようかぁ~。」
七葉は、脳内で入っている店舗とそこにマグカップがあるかを考える。
「あっ、そうだR.O.Uにあるかな?文房具系のお店だけど、お洒落なキッチン家電や雑貨にお菓子の手作りキットなんかも扱ってるし!」
薬研「じゃ、次はそこに行くか。」
「うん。」
サリュを出て、左に真っ直ぐ進むと左側に紙やペンが沢山あるお店がある。
R.O.Uは面白い付箋や文具があり実用性があって、なおかつ可愛い商品がいっぱいだ。
「見てみて薬研、ワッフルメーカーとかホットサンドプレス売ってる!私、カップ形ワッフルの機械気になってていつかカフェで使いたいんだよねぇ。」
キラキラと目を輝かせ、キッチン家電に食い付いていると、薬研は苦笑いして言った。
薬研「大将、買ってやろうか?」
「えっ!?いいよ、いいよ。小判は、自分の欲しい物を気を使わずに買えるようにって配ったんだから、自分の為に使って。」
七葉の返事に、薬研は納得いかない様子で言う。
薬研「好きなヤツを喜ばせたい。は、自分の欲求を満たすもんなんだかな。」
「その、気持ちだけで充分だよ。」
七葉が答えると、薬研は不満そうな顔をして言う。
薬研「大将は欲がねぇなぁ。乱とかなら、ここぞとばかりにたかって来そうなもんだが。」
薬研の言葉に、苦笑いをする。
「別に、欲が無い訳じゃないよ。ただ、働いてるから欲し物は自分で買えるし、誕生日でもクリスマスでも無いのにプレゼントされるのはどうかなって思うだけ。」
薬研「それ、可愛いげ無いって言われるだろ。」
薬研の言葉が、ぐさりと刺さる。
何でも自分で出来るから、人に頼ることなどしない。
でも素直に甘えることは出来ないから、いつも平気な顔をして内側に踏み込ませない。
だから、毎回同じ言葉を言われるのだ。