第24章 地雷
まずはじめに立ち寄ったのは、オーサムストアー。
暗めの照明にレトロでアンティークな雰囲気や北欧ぽいデザイン、シンプルで大人可愛い生活雑貨などがお洒落にディスプレイされている。
「え~と、食器はぁ~、、、」
七葉は店内を見回し、壁際にやって来る。
目の前には真っ白なティーポットやカップなどが並んでいた。
「ん~普通のティーカップやコーヒーカップだと、量入んないんだよねぇ。」
薬研「大将、こっちのはどうだ?渋めでいい感じだが。」
薬研の声に振り向くと、後ろの棚の和風なマグカップを手にしている。
「ん~使えなくはないけど、これはビールマグだね。」
薬研「ビールマグ?」
「ざらざらした質感で、適度に泡がたって美味しビールが飲めるよってやつ。」
薬研「なるほど、詳しいな。大将は、もしかして酒のみか?」
「違うよ、私ほとんど飲めないもん。」
意外そうに言われて素直に答えると、薬研がニヤリと笑う。
薬研「まっ、大将はお子様だもんな。」
「むぅ、失礼な!全く飲めない訳じゃないよ!それに薬研だって、、」
とそこまで言ったところで、薬研が割ってはいる。
薬研「そうだな、俺っちはビールより日本酒派だ。」
「いやいやいや!その発言、こっちの世界じゃアウトだから!薬研どう見ても未成年者だから!」
薬研「、、、厄介だな。」
さっき1人でいたところを子扱いされたり、見た目と中身のギャップに薬研は困ったように言う。
「薬研、ファンにニキって呼ばれるくらい短刀なのに子供らしくないもんね。」
薬研「まぁ実際、子供じゃないからな。」
そう言って、薬研は自分の腰に手をあてる。
「でも、他の子達はみんな見た目とそんなにギャップ無いよ?」
薬研「俺っちは、兄弟の中でも戦場育ちだからな。そうゆうのが性格に影響してるんじゃないか?」
「そっか。」
戦場育ち。
今の日本では想像のつかない、沢山の戦いで壮絶な経験をして、今の大人びた薬研になったのかと思うと少し苦しく思う。
そしてまた、歴史を守るため戦に巻き込んでる。
七葉は、そんなことを考えて黙りこむ。
薬研「どうした?大将。」
「なんでもない。」
落ち込んだ様子の七葉に、薬研が何かを察する。
薬研「大将のせいじゃない、気にするな。」
優しく触れられた手に、少しだけ安心した。