第19章 小判の使い道
「2人とも何してるの?皆待ってるし、うどんのびるよ?」
愛染「おぅ。」
加州「今行く~。」
その声に反応して2人は話をやめ小広間へと向かった。
小広間に着くと、薬研達がちゃぶ台を囲んで待っていた。
乱「もう、遅いよ。」
「ごめんごめん。」
膨らませ乱に謝りつつ乱と薬研の間に用意された席に着くと、加州と愛染もそれぞれ席に着いた。
食事を終えると、先にお風呂を済ませてきた加州達が片付けを引き受けてくれたので、終わり次第また昼間に集まるようにと伝えて、自室のお風呂へ向かう。
そういえば大浴場にはまだ全然行けてない。
「こんちゃん、忙しそうだったからな。」
そんなことをつぶやきながら体を洗い、湯船に浸かりながら小判の使い道について考える。
全員の食事や生活必需品、消耗品や本丸の維持費に動物達の餌代にまぁ大半は使う事になるだろう。
残りは顕現やドロップした時点での一定額を支給や、基本全員の均等に近侍、内番、出陣、遠征などをこなしてもらうつもりだから、その働きに応じて上乗せする形にしよう。
給料日はイメージ的に25日かなぁ~。
などと考えながらお風呂を出て、昼間こんのすけからもらった風呂敷を机の下から出す。
それを持って小広間に戻ると、みんなすでに集まっていた。
五虎退「あるじ様、お帰りなさい。あの、こっち、どうぞ。」
「あっ、うん。ありがと。」
七葉が五虎退の横に座ると、加州が話を切り出す。
加州「で、主、急にどうしたの?」
加州の言葉に、七葉はさっきまで考えていたお給料制度について話をする。
薬研「なるほどな。確かに衣、食、住に困らないからさほど必要は無いが多少は無いと不便はあるよな。」
薬研の言葉に、乱も続ける。
乱「ボクもいいと思う。やる気にも繋がるし!」
愛染「だよな!自分の金で買いたい物だってあるしさ!」
愛染が言うと加州も同意する。
加州「だよねぇ、主に買ってもらいっぱなしってのも何だし。たださ、その管理って主がするの?大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ?こう見えてお店してるから会計処理とか普通に出きるし。」
こちらに視線を向けられ、心配ないと返事をすると加州が困った顔をした。
加州「いや、そうじゃなくて。」
五虎退「今よりお仕事、増えちゃいます。」