第2章 結局、
「いつ行こーか? 堅治くんは部活いつ休み?」
「まだ予定わかんねぇっスよ」
ウキウキして運転してる凛さんがいつもより可愛いっつーか子どもみてぇにはしゃいでる。
「凛さんこそ仕事休めるんスか?」
「歯医者の定休は木曜と日曜だけどはやめに言ってくれれば有給とれるし、いつでも大丈夫!」
「じゃあ問題ないっスね」
「あ、でも再来週の日曜日は予定入ってるからその日だけダメね」
ごめんねって言いながらハンドルを切ると見慣れた俺ん家が見えてきた。
「はい! とーちゃく!」
「今日もありがとうございましたー。また乗せてくださいネ」
「ふふっ、じゃあまた予約してね」
車を降りてドアを閉めると凛さんのハリアーが走り去っていく。俺はまた見えなくなるまで見送って機嫌良く家に入っていく。
凛さんと1日デートとか思わず顔がニヤけちまう。工場見学の後どこ行くか?
つーか、何を着て行くか?
やっぱ大人っぽい服? でもビール飲まされたくねぇしな。凛さんなら俺に飲ませはしねーだろーけど、
あ、明日朝練あっから寝ねーと。
時計を見ると今日が終わろうとしているから急いで風呂入って就寝した。