第3章 とあるお昼休みのお邪魔虫
今朝の騒動から結局気分が重いまま学校に来てしまった私は、
勿論授業に集中できる筈もなく・・・
ひたすら板書をノートに写すだけで午前の授業を終えた。
(なんだか精神的にどっと疲れてしまった・・・)
お昼ご飯もそこそこに
図書室で静かに過ごすことを決めた。
あの双子が来る前にとさっさと移動することに決め
どちらとも会うことがないように意識しつつ
図書室への移動を開始するのだった。
図書室に入れば勿論のこと静かな空間が広がっていた
本のページをめくる音が心地よく響く。
本特有の香りに少しだけ気分が落ち着いていく。
とりあえず本棚から適当に本を手に取り、
空いている席を見つけ読み始めた。
「みーつけた!!」
「っ!?」
すぐ傍で聞こえた声にビクリと反応する。
思っていた以上に集中していたらしい
声の犯人の方に視線を向ければ、思わずため息が零れた。
私は教室を出るときに
双子のどちらとも遭遇していないはずだ
何故見つかってしまったのか疑問であるが・・・
とりあえず、
私の静かな昼休みは終わった。